格闘ゲーム界のレジェンドであり、日本人初のプロゲーマー「ウメハラ」こと梅原大吾さん。海外では「The Beast」のニックネームで知られています。
まだeスポーツという言葉もなかった頃に登場した梅原さん。国内よりもむしろ海外での活躍が認められ、著書を出されたことで、一気に世間にもその名が広がりました。
その姿は、野球で言うなら、メジャーリーグに日本人として初めて挑戦した野茂英雄ような…!
若い人にはわからないかもしれませんが!笑
梅原さんは、ゲーム界のパイオニアであり、間違いなく時代を作った人です。世界で最も有名な日本人プロゲーマーといってもよいのではないでしょうか?
今回は、そんな梅原さんの年収や生涯獲得賞金、プロフィール、そして本やインタビューからの名言など、彼の経歴や哲学を大調査します!
梅原大吾(プロゲーマー)の年収!生涯獲得賞金も!
まず、プロゲーマーとして出場した大会からの賞金で年収を調べてみます。最近の若い日本人選手の中には、1年で1億円稼ぐ選手も出てきています。では、梅原さんの2022年10月現在の今年の賞金獲得額は…!?
なんと、約2800ドル=約41万円です。え!それだけ!?と思いますよね。あと2ヶ月ありますが…。ちなみに昨年2021年の賞金獲得額は、約5960ドル=約88万円です。
生涯獲得賞金も、合計約260000ドル=約3800万円です。(esportsearnings.comより)
が、この金額はプロゲーマーとして活動した、約20年間で獲得したもの。年収ベースに計算しなおすと、年収160万円…安い…!!
日本でも有名な梅原さんの賞金獲得額が低いのは、ただただ、他のゲームに比べて、格闘ゲームの賞金が安いからです。
では、梅原さんには、他にはどんな収入源があるのでしょうか?
大きなものは、やはりスポンサー契約です。2022年現在、梅原さんは、レッドブル、HyperX、Mildom、Cygamesの計4社と契約しています。Cygames以外の、最初に契約を結んだ3社は、すべてグローバル企業と、日本より先に海外で評価されたことがわかります。
契約金については詳細はわかりませんが、梅原さんクラスのゲーマーだと、年数百万円は下らないと思われます。そしてこの4社とも大企業なので、平均で1社500万円だったとしても、500万円×4社としても2000万円。総額で年間数千万円はあるかと思われます。
他の収入源でいうと、後述しますが、梅原さんには著書が数冊あります。この本の印税や、You Tube配信、講演やコンサルなど多岐にわたった活動をされているので、そこからの収入もありそうです。
以前インタビューで、年収は5000万円いかないくらい、と語ったこともある、という噂や、他のネットの情報などを見ても、梅原さんの年収は、3000万円前後ではないかと推測されます!
梅原大吾(プロゲーマー)のプロフィール!出身や年齢は?
まず、梅原さんの基本的なプロフィールから!
名前:梅原 大吾 (うめはらだいご)
プレイヤーネーム:Daigo、The Beast、Daigo the Beast
生年月日:1981年5月19日
年齢:41歳(2022年10月現在)
出身地:青森県弘前市
身長:173cm
血液型:AB型
趣味:麻雀、読書、散歩
特技:前言撤回(言うことがコロコロ変わるそうです笑)
出身校:東京都立高校
所属:Mildom Beast
出身は青森県ですが、2歳の時に、東京に引っ越しをされたそうです。学校嫌いは有名で、ゲームに没頭した高校時代を過ごしたそうです。
また、7歳年上のお姉さんがおられ、子供の頃からとても優秀だったそうです。そんなお姉さんからたくさんの影響を受けたそうです。
そして見た目は若く、30代のようにも見えますが、実年齢は41歳!まだまだ現役で格闘ゲーム界を引っ張る梅原さん。動体視力などのトレーニングもされているそうで、そんなところにも若さの秘訣はありそうです。
梅原大吾(プロゲーマー)は結婚している!?
そんな梅原さんですが、結婚されているのかどうか、という点ですが、現在そのような情報はないので、独身のようです。You Tubeでも「結婚願望はある」と言いつつ、子どもをよい家庭環境で育てられるか怖い、というようなお話をされています。
Twitterなどでは、過去に彼女さんのことをつぶやいたり、4年ほど交際されていた人がいるそうなのですが、2018年に放送されたプロフェッショナル出演時に、その方との破局を報告…その後は、特定の方とお付き合いしている情報はありません。
自分自身が偏っているので、よい家庭環境を作れる自信がない
とYouTubeで語ったこともある梅原さん。「自分の想いをすべて伝えられる子どもがほしい」というお気持ちもあるようで、いつか突然結婚するかもしれません!
梅原大吾(プロゲーマー)の意外な経歴!?プロゲーマーになるまで!
では、そんな梅原さんですが、プロゲーマーとして若い頃から実績を出し、順風満帆でここまできたかと思いきや、実際にはゲームから全く離れる時期も数度あったそうです。時系列で、梅原さんのゲーマー人生を紹介します!
1997年(16歳)… 全国大会で優勝、初の日本一に!
1998年(17歳)…「STREET FIGHTER ALPHA3 WORLD CHAMPIONSHIP」優勝、世界一に!
2000年…カプコンオフィシャルの全国大会で3連覇
2001年…全国大会の決勝トーナメントで1回戦敗退→ショックでゲームから半年間離れる
(その後、友達から何度もやろうと誘われ、復帰)
2004年…EVO2004で「背水の逆転劇」といわれる逆転を決め優勝、再び世界一に!
※EVO=Evolution Championship Series = 日米両国を代表する対戦型格闘ゲームの祭典
なんと、このEVO優勝後に、ゲームの世界からすっぱり離れ、麻雀の世界に
優勝したからやめたわけではなく、2004年春時点で「あと半年でやめよう」と決めていたそうです。理由は、当時の同い年のバイト仲間の大学生が、3月にみんな就職でバイトをやめていく。その時に「あれ、俺だけ残った。そっか、普通の大学生はここで就職するんだな」と一般社会の節目に気づいたこと、だそうです。
2005年…雀荘に勤務しながら、プロの雀士を目指す
2006年...麻雀で勝てるようになってくる。が、そのことでキツくなり始める。
「自分が勝てば、目の前の相手が敗者となり、自分が功績を積むほど相手は苦しむ。
目の前の相手に恨まれて暮らすことに、どうしても馴染めなかった」と語っています。
2007年… 麻雀をやめ、介護の仕事を始め、はじめての会社員となる
2008年…ゲームの世界に戻る、介護の仕事とゲーマーの二足の草鞋の生活を始める
このときの戻るきっかけも友達だったそうです。
『ストリートファイター』の新作が出たから一緒にやろう!
と声をかけられ、最初は断っていたものの、あまりにもしつこいため、やってみると「勝てた勝てた 」そうで…
麻雀や介護の仕事で、新しく何かを始めることの大変さを知った、当時の梅原さん。ブランクのあったゲームで、最前線でやっているプレイヤーに全く負けない、という経験は、梅原さんにとって
ゲームだけが僕にとって、特別なことなんだ
との気づきに。
2009年…Evo2009 ストリートファイターⅣ 優勝…復帰後また世界一に!
2010年… アメリカの周辺機器メーカー・MadCatzとスポンサー契約を結び、プロゲーマーとなる
ここからは、EVOの連覇や、「世界で最も長く賞金を稼いでるプロゲーマー」としてのギネス認定、初の著書出版など、怒涛の勢いで、プロゲーマーとしての地位を確立。現在への梅原さんへとつながっていきます。
10代で世界一になった梅原さん。ゲーマーとして、順調にそのキャリアを築いてきたのかと思っていましたが、実際には、麻雀の世界や、介護の仕事に就いていた時期もあったとは、驚きです。
悩みながらもゲーマーとしての生き方を模索し、プロゲーマーとしての自分を確立してきた梅原さん。
次は、そんな梅原さんの名言や人生哲学に迫ります!
梅原大吾(プロゲーマー)の名言や本、彼の哲学を紹介します!
梅原さんには、共著を含め、なんと著書が6冊!それに加えて、梅原さんが監修し、モデルとなった漫画まであります。順にご紹介します。
- 勝ち続ける意志力: 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」(小学館101新書・2012年4月2日)
- ウメハラコラム 拳の巻 〜闘神がキミに授ける対戦格闘ゲーム術〜(エンターブレイン・2013年2月25日)
- 勝負論 ウメハラの流儀( 小学館新書・2013年10月1日)
- 1日ひとつだけ、強くなる。世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀(KADOKAWA/中経出版・2015年7月10日)
- 悩みどころと逃げどころ ※ちきりん氏と共著(小学館新書・2016年6月1日)
- 感情を制する者はゲームを制す(対談)DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 ※医学博士・石川善樹氏と共著(ダイヤモンド社・2016年9月5日)
漫画は、
・ウメハラ To live is to game(PHP研究所 ・2013/9/11)
・ウメハラ FIGHTING GAMERS! ※全9巻(KADOKAWA/角川書店 ・2014/12/25 第1巻)
の2つがあります。最初の方は、梅原さんの中学生時代をモデルにしたもの。もうひとつは、梅原さんと同時代のライバルであり、もう一人の天才ゲーマーと呼ばれた大貫晋也さんとの戦いを描いたもの。自分の人生が漫画になるってどんな気持ちなんでしょうか…!
では、ここからは初めての著書『勝ち続ける意志力』からの名言を紹介します!
勝つことに執着している人間は、勝ち続けることができない
著書『勝ち続ける意志力』
1回だけ勝つことに執着するのではなく、勝ち続けること。梅原さんがこだわる勝負への姿勢は、リアルなスポーツにも通じる哲学です。私自身、長くスポーツの世界にいるのですが、この本を初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。
そのゲームが本当に好きなわけではなくて、ただ大会で勝ちたいから練習したような場合、そのゲームを心から愛している人間、そのゲームに懸けている人間には到底勝つことはできない
著書『勝ち続ける意志力』
この言葉も、とても響きます。自分がやっていることへの愛、情熱、それが勝ちたいという欲よりも大切なのだと気づかせてくれます。
…勝つことより成長し続けることを目的と考えるようになった。ゲームを通じて自分が成長し、ひいては人生を充実させる。いまは、そのために頑張っているんだ、と。
著書『勝ち続ける意志力』
勝負の世界では、得てして、勝つことが目的となってしまいがちです。どう勝つか、や、勝ちを目指すことによって、何を得るのか、それを忘れて、ただ勝つことにこだわってしまうと、大切なものを見落としてしまいそうになります。
誰よりもゲームで勝つことを追求し続け、しかし、勝つことを目的にはしなかった梅原さん。勝つことを追求する中で得られる自分の成長を目的とし、それが彼の人生哲学となっていきました。
その言葉は、ゲームをするプレイヤーだけでなく、この社会で自らの生きる目的を見失いがちな大人にも響く、抽象度の高い、人生の勝負論なのかもしれません。
梅原大吾(プロゲーマー)さんについてまとめ
・梅原大吾の生涯獲得賞金は、約3800万円!
・梅原大吾の年収は、スポンサー収入などで、推定3000万円!
・梅原大吾は、青森県出身で、都立高卒!41歳独身!
・梅原大吾は、順風満帆なゲーマー人生ではなかった!麻雀や介護の仕事もしていた!
・梅原大吾の本は6冊、漫画もある!彼の名言には彼の哲学がある!
以上、梅原大吾さん(プロゲーマー)について紹介しました!
40歳を超えてもなお、第一線で格闘ゲーム界を引っ張るレジェンド『梅原大吾』の進化は、まだまだ止まらなそうです!これからの梅原さんにも注目です!
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